ONE PIECE:実在の場所
尾田栄一郎は熊本県の出身で、二〇一六年四月の熊本地震のあと、県と作者は麦わらの一味の像を被害の大きかった地域に配置しました。九市町村に十体、県庁プロムナードのルフィ像を筆頭に、阿蘇のカルデラから有明海の沿岸まで、いずれも復興の途上にある町に立っています。販促のためのスタンプラリーではありません。像の目的は県自身のページに書かれており、十体をたどる道筋はそのまま復興を見て回る行程になります。そのため一日では終わらず、二日とレンタカーが必要になります。このサイトで扱う巡礼のなかで、見に来たものが確実にそこにあり、その前に立つために置かれている唯一の対象でもあります。
10か所
像
ブルック像(ふれあい広場・御船町)
音楽家のブルックが、恐竜で知られる町に立っています。御船町の地層は日本で最初期の確実な恐竜化石を産出した場所で、町はそれを前面に出しています。骨格の町に骨の船員を置くという配置は、この企画が意図して重ねてきたもののひとつです。
- 住所
- 熊本県上益城郡御船町大字辺田見100(ふれあい広場内)
- 行き方
- By car, about 25 min from Kumamoto station
駐車場のある開けた広場で、熊本駅から車で二十五分ほど。町の恐竜博物館が、もうひとつの立ち寄る理由になります。
像 · 独自の作法がある場所
チョッパー像(熊本市動植物園)
船医であり同時にトナカイであるチョッパーが、熊本市動植物園に置かれています。十体のなかで、配置そのものが家族全員に伝わる冗談になっている一体です。動植物園は二〇一六年の熊本地震で大きな被害を受け、段階的に再開しました。チョッパーがここに立つ理由はそこにあります。
- 住所
- 熊本県熊本市東区健軍5丁目14-2
- 行き方
- Kumamoto city tram, Doubutsuen-iriguchi, then a short walk
市の動植物園の中にあるため、道路沿いの立ち寄りではなく、園の開園時間と入園料が適用されます。
独自の作法がある場所. 動物のいる有料施設で、公共の広場ではありません。出かける前に開園時間を確認し、像は見学の一区切りとして立ち寄るもので、園内を急いで通り抜ける理由にはしないでください。
像
フランキー像(高森駅前)
船大工のフランキーが、南阿蘇鉄道の終点、高森駅の芝生に立っています。この路線は地震で断たれ、区間ごとに造り直されました。船大工の像を置く場所としては、これ以上わかりやすい選択はありません。
- 住所
- 熊本県阿蘇郡高森町高森1537-2(高森駅前)
- 行き方
- Minami Aso railway, Takamori, at the station
南阿蘇鉄道の終点にあるため列車で行けます。その路線自体が、あえて列車で行く理由になります。
像
ジンベエ像(住吉海岸公園・宇土市)
魚人の操舵手ジンベエが、有明海の沿岸、長部田海床路のそばに立っています。電柱の列に沿って海へまっすぐ延びる作業道で、一日二回、潮に飲まれます。海から来た人物が、熊本で唯一、道が半分の時間だけ海のものになる場所に置かれています。
- 住所
- 熊本県宇土市住吉町3162-1(住吉海岸公園・長部田海床路)
- 行き方
- JR Misumi line, Akasaki, then about 10 min on foot
JR三角線の赤瀬駅から徒歩十分ほどの海岸公園です。到着時に海床路がどう見えるかは潮位が決めます。
公共の場所. 海床路は実際に使われている道で、水没します。歩いて出る前に潮位を確認し、潮が満ちてくる時間帯には立ち入らないでください。
像
ルフィ像(県庁プロムナード)
十体のうち最初に設置された像で、残りの九体はこの像を起点に配置されました。ルフィは県庁の正門から続く銀杏並木のプロムナードに立っています。県はこの十体を、二〇一六年の熊本地震からの復興の原動力として、熊本県出身の尾田栄一郎とともに設けたものと説明しており、その趣旨が公園の奥ではなくここで最初に示されます。
- 住所
- 熊本県熊本市中央区水前寺6丁目18-1(県庁プロムナード内)
- 行き方
- Kumamoto city tram, Suizenji-koen, then about 10 min on foot
稼働中の官庁の前の開けた場所なので時間を問わず見られます。十一月下旬の銀杏並木は地元の人が訪れる理由にもなっています。
像
ナミ像(俵山交流館 萌の里・西原村)
航海士のナミが、俵山の斜面にある交流館に立っています。平野を見下ろす眺めと農産物売場のある立ち寄り所で、二〇一六年の地震で断たれ、村が年月をかけて通し直した道の途中にあります。ここへ着くことそのものが趣旨で、道筋自体が復旧の記録です。
- 住所
- 熊本県阿蘇郡西原村小森2115-3(俵山交流館 萌の里内)
- 行き方
- By car, on the Tawarayama road towards Aso
駐車場と農産物売場のある道路沿いの施設で、鉄道ではなく車で阿蘇へ上る途中にあります。
像 · 独自の作法がある場所
ロビン像(熊本地震震災ミュージアム KIOKU・南阿蘇村)
考古学者のロビンが、南阿蘇村にある東海大学阿蘇校舎の被災した建物の前に立っています。二〇一六年の地震が残した姿のまま保存された建物と、地表に現れた断層が見られる場所で、現在は熊本地震震災ミュージアムになっています。十体のうち、この企画の目的をもっとも明確に示す配置であり、遺跡を読む職能を持つ人物が置かれるべき場所でもあります。
- 住所
- 熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陽(東海大学阿蘇校舎内)
- 行き方
- By car, in the Minami Aso valley
震災ミュージアムの敷地内にあり、南阿蘇の谷を車で訪ねます。
独自の作法がある場所. ここは災害の記憶を伝える場所で、写真のための立ち寄り先ではありません。この校舎では学生が亡くなっています。施設の意図に沿って見学し、指定された通路から出ないでください。順序も同じで、まず震災ミュージアム、そのあとに像です。
像
サンジ像(ミナテラス・益城町)
コックのサンジが、益城町の交流施設ミナテラスに立っています。二〇一六年四月の二度の震度七をもっとも厳しく受けた町で、この十体の企画がもっとも装飾的でなくなる場所です。像は、町が集いの場を建て直した敷地に置かれています。
- 住所
- 熊本県上益城郡益城町木山236(ミナテラス内)
- 行き方
- By car from Kumamoto airport, about 15 min
駐車場のある町の施設で、熊本空港から車で十五分ほど。飛行機の前後に組み込みやすい位置です。
像
ウソップ像(阿蘇駅前)
嘘つきのウソップが、カルデラの外輪山の下、阿蘇駅前のロータリーに立っています。ここを通る豊肥本線は二〇一六年の地震で分断され、全線の再開までに五年かかりました。この駅前に像が立つことは、町についてと同じだけ、この路線についての表明でもあります。
- 住所
- 熊本県阿蘇市黒川1444-2
- 行き方
- JR Hohi line, Aso, in front of the station
駅前広場にあり、JR豊肥本線を使えば車なしで行ける、十体のうち唯一の像です。
像
ゾロ像(大津中央公園)
剣士のゾロが、町の公園の剣道場のそばに立っています。空いている場所に置いたのではなく、選んで置いたことが伝わる配置です。大津町は熊本市と阿蘇を結ぶ道の途中にあり、カルデラ側の像をめぐる行程の最初の一体として無理がありません。
- 住所
- 熊本県菊池郡大津町大字大津1156-3(大津中央公園)
- 行き方
- JR Hohi line, Higo-Ozu, about 10 min on foot
駐車場のある町の公園で、JR豊肥本線の肥後大津駅から徒歩十分。屋外なので時間を問いません。
この一覧の作り方
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